地学受験のススメ(2)

0.はじめに

 この記事は、

の記事の続きとして書いたものです。合わせてお読みください(読まなくていいです、恥ずかしいので)。

1.地学受験をしてみた結果と感想

  東京大学理科一類に合格しました。よかったですね。

 試験を受けた感想としては特に特別なこともなく、過去問の傾向通りの問題が出て焦る要素は何一つありませんでしたがめちゃくちゃ緊張しました(地学に限らずそうでしたが)。

 受験のために特に塾や模試で友人と競い合ったり、主席を狙ったりだとかを全くしなかったので受験に関する思い出が地学受験ぐらいしかないです。今となっては、もっと真剣にそして楽しく、何か後の人生に残るような受験勉強をしていればなあと思います(全く思いません。英語以外は受かる・落ちる以外特に差のないことに必要以上に力を入れるぐらいなら他のことをやった方がいいと今でも思います(落ちてたらきっとこんなことは思わず、もっと受験勉強するべきだと思っていました))。

2.地学受験をしてよかったこと

 これは入学してから知ったことなのですが、入試で物理を選択しなかった生徒は前期教養課程Sセメスターで開講される『力学A』、『熱力学』の代わりに『力学B』、『化学熱力学』を履修することが出来ます。私のクラスの力学Aの教員がいわゆる大鬼の先生であることと私自身が化学が好きなことからいずれも非物理受験者用の授業を履修するつもりです。これは物理の代わりに地学で受験してよかったことだと思っています。

3.おわりに

 以上で地学受験についての私の体験を全てお伝えしました。まあ特に地学受験をするメリットがないことに気づいていただけたと思います。

 

 それでは実際に東大入試を地学で受けた私の得点を挙げてこの記事を締めくくりたいと思います。

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これはなに?

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地学受験のススメ

0.はじめに

 この記事は受験生 Advent Calendar 2019(https://adventar.org/calendars/3972)の18日目として書かれたもので、私が一年間地学受験者として、したこと・思ったこと・来る二次試験に向けた意気込みを書いた怪文書です。この記事を読んで地学受験者数が少しでも増えてくれたら幸いです。

 

1.ちがくじゅけんってどういうの?

 みなさんは"地学"という科目をご存じですか?「もちろん知ってるよ!」という方も居れば「地学なんてうちの高校では授業なかったよ」という方や「地理と若干名前被ってない?」という方も居ると思います。くどくなりますが一から説明していきます。

 

 地学は、物理・化学・生物に次ぐ四番目の理科の科目で、地球内部のことから気象海洋、宇宙などについてのことを幅広く学ぶ科目です。理科の科目の一つなので当然、センター試験で受験生は物理や化学の代わりに地学を受験して受けることが出来ます(受験する大学によっては出来ない場合も当然あります)。また当然二次試験でも物理や化学の代わりに地学を受験して受けることも出来ます(受験する大学によっては出来ない場合も当然あります)。

 

 世の理系受験生は理科といえば当たり前のように物理と化学を選択するでしょうが、もし物理か化学のどちらかが嫌いなら無理に選択する必要はなく、地学を選択する選択肢もあるわけです。

 

2.地学を学ぶと何がうれしいの?

 先程説明した通り、地学はその他の理科の科目と異なり地球や宇宙といったな壮大な対象を扱い、しかも日常生活にも大きく関わってくる鉱物・気象海洋なども扱う魅力的な学問です。

 

 鉱物について学ぶと恋人が出来て宝石をプレゼントした際に獲得した知識を活かしてロマンティックな雰囲気に出来たり、天文について学ぶと星空を恋人と眺めているときに知識を活かしてロマンティックな雰囲気に出来たり、化石について学ぶと博物館に恋人とデートに行った際にロマンティックな雰囲気に出来たり、気象海洋について学ぶと気象海洋の知識でマウントを取れたりします。

 

 こんなにも地学が魅力的な科目であるのですから、当然地学を選択する受験者も大多数を占めています。参考に平成29年度のセンター試験における地学選択者数を挙げるとなんと、1660人(https://www.dnc.ac.jp/center/suii/h27.html)でバチカン市国の人口(2018年10月)の約2倍となってます(https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/vatican/data.html)。ちなみに同年の物理・化学・生物選択者はそれぞれ、約16約21約7となっており、明らかに地学が群を抜いていることが分かりますね。

3.地学受験をするにはどうすればいいの?

 まず地学受験が出来る大学を探しましょう。ここでの注意点はセンター・二次のどちらでも地学で受験できるか、もしくはどちらかのみで選択が可能かよく調べておきましょう。私はセンター・二次のどちらでも選択が可能であった東京大学理科一類を志望しました。

 

 次に保護者の許可を得ましょう。もしあなたの保護者が教育熱心で受験で地学を選択せずに物理と化学を完璧にマスターしてほしいという理念をお持ちならまずは説得をする必要があります。私は保護者に12月時点で受験生であるということがバレていないので何の問題もなく好きな受験科目を選択し勉強することができました。

 

 最後に地学の勉強をしましょう。一般に受験は勉強をしないと受かりません。なぜなら勉強しないと受験に合格することができないからです。おすすめの勉強法は数研出版の地学図録をまんべんなく読んで暗記し、日本地学オリンピック予選・本選問題、そして志望する大学の過去問を解くことです。以下で詳しく説明していきます。

 

 地学図録は、図や写真で視覚的に地学を理解しやすい内容になっていて地学が開講されていない高校に通っていても、一から地学を学ぶことが出来ます。地学図録は分かりやすいだけではなく、内容もセンター試験の問題から二次試験の問題に必要な知識をカバーしているスグレモノです。

 日本地学オリンピック予選・本選問題は、解くことで教科書や資料集で得た知識の定着が出来るだけではなく、問題の内容が地学をより好きになるものになっていて地学を学習するモチベーションの向上につながります。高校二年生以下の方なら実際に本選に出場することでより地学を好きになることができます。

 志望する大学の過去問は最も重要です。これは地学に限らないのですが、実際の出題形式に合わせた学習をすることは受験において大切です。東京大学の話をすると例年、第一問にケプラーの法則・シュテファンボルツマンの法則などを用いる天体の分野についての出題、第二問に論述メインの気象海洋についての出題、第三問に幅広い知識を要する固体地球についての出題がなされています。これに合わせた学習が東京大学に合格する近道となります。

 

4.おわりに

 いかがでしたか?いかかでしょうか?どうでしたか?

 この記事を読んで地学という科目の存在・地学受験について・地学受験をするための方法について少しでも理解していただければ幸いです。

 

 また上述した地学の学習方法もおすすめですので是非実践してみてください。実際に一年間実行してみた私の第二回東大入試実戦模試の結果を挙げてこの記事を締めくくりたいと思います。

 

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これはなに?